中退報告の補足

あけましておめでとうございます。おさかなです。

12月後半はアルバイトがなかったので次のアルバイトを探して試験や面接、研修を受けたり病院に通ったりと所用を済ませていました。
その後の年末年始は実家に帰省して両親や祖父母に正式な内定と大学院中退の報告をしていました。
内定先やアルバイト先から身上書や身元保証書といったような書類の提出を求められていたため、それらの作成に必要な書類を両親に取り寄せてもらっていたりもしていました。

さて、前回の記事は大変多くの方に読んで頂けたようで、とても嬉しく思っています。
ただ、前回の記事で書けていなかったこともあるので補足しておきたいと思います。

大学院進学のメリットとデメリット

大学院を中退した一連の流れ自体は本当にあっという間で、よくわからないうちに全てが終わっていました。
そのため、手続きを終えた直後はただ呆然として解放感に浸っていただけでした。
しかし、時間が経つにつれて大学院に行く意味があったのかな、メリットなんてあったのかなとモヤモヤ考えるようになってしまいました。
それでも1ヶ月以上が経ちやや結論が出てきていることもあるので、ここにまとめておきます。

大学院に進学したメリットは論理的に問題解決に取り組む姿勢を身に付けることができたこと、それを通じてスケジュール管理能力やプレッシャー耐性を高められたこと、世の中には様々な考えがあり様々な生き方をしている人々がいることに多少の理解を深められたこと、ひょっとしたら学んできたことや身につけた技術がどこかで役に立つことがあるかもしれないといったことが挙げられるでしょう。研究室生活を送らなければ、この世にポスドクと呼ばれる人達がいることなんて知りもしなかったことでしょうからね。
修士号を取得した人なら、これに加えて修士論文執筆を通じて論理的な文章の書き方や効果的な発表の仕方も身につけられることでしょう。

一方で、大学院に進学することに相応のデメリットもあったなとも感じています。
22〜25歳という若気の勢いがある時期に社会人として付加価値を生み出せないというのが最大のものです。
研究室同期から話を聞いていても、25歳から新卒として働くとなると学卒直後の22歳の若者と比べてどうしても気力が衰えているなと感じるようです。
研究室生活に生気を吸い取られて疲れ果ててしまうのかもしれませんが、元気のない若者というのは上司先輩から見ても印象が悪いのも確かですし社会人生活の序盤において大幅に不利になる点でしょう。
これに関連して、大学院を修了した人は学部生に比べて自己肯定感が低いのかなとも思っています。
研究がうまくいかないという経験を通じて自身の至らなさを突きつけられるからでしょうか、それとも自身が解決した事柄は世の中にある数多くのことに比べればほんの極一部であることを理解するからでしょうか。
よく言えば謙虚なのでしょうが、困難な課題に取り組むには時に根拠のない自信が求められてくることもあるでしょうし一概に良いこととも言えない気がしています。

このブログの読者の方で大学院進学か就職かで迷っている学部3年生の方がもしいらしたら、上記のメリットデメリットを念頭に置きつつより良い選択をしていただければと思っております。

修士号が取れなかった理由

かつての研究室同期に中退したことを報告したところ、今度一緒にご飯でも食べようということになり久々に会ってきました。

研究室同期達はもう社会人1年目として元気に活躍していて眩いくらいで、どことなく引け目を感じてしまいました。私も内定をもらっていなかったらとてもではありませんが顔を出そうとは思えなかったことでしょう。
それでも同期達は昔と変わらず接してくれて本当にありがたいばかりです。

お互いの近況報告や職場の様子の話から、かつての研究室生活の思い出話、最近の研究室の情勢についてなど様々な話が出てきました。
話しているうちに、私はやっぱり院生時代の研究室にあった同調圧力の弱いドライな気風が比較的気に入ってたし、同期や後輩、博士学生の先輩やポスドク、技術補佐員の方々には大方良くしてもらったなと感謝もしていたことに気付きました。
研究室生活そのものは1年半掛けた就職活動と並んで人生の中でもトップクラスに苦しい時期でした。
転勤族生活で周囲と馴染めず孤独を極めた時よりも、大学受験で直前期は毎日12時間以上机に向かっていた時よりもずっと苦しかったです。そもそも大学受験自体は勉強してるだけで良かったので気楽でした。
今も研究室に所属している現役の方々に連絡を取りたいとも思いませんし、ましてあの頃に戻りたいとも思いません。
それでも1ヶ月以上が経ちある程度記憶も風化して、院生時代を思い出として懐かしむ程度には気持ちに整理がついてきたようです。

そんなこんなで話しつつ、なぜ彼らは修士号を取れて私は取れなかったのかについてある結論に至りました。
研究テーマに対する熱意を失ったからでしょう。

中退してしばらくは私に適性がなかったからではないか、また大学院進学の目的が不適切だったからではないかというように相性が悪かったという問題として捉えていました。

確かに研究はうまく行くかどうか分からない不確実なものですし発想力が必要なこともあり、勉学が得意で言われたことが早く正確にこなせるという人が必ずしも研究を進められるとも限りません。
また、大学院進学の目的が専門知識や技術を身に付けるというものだったため新たな知見を見出すという研究とは相容れないものがあります。

でも、修士課程では博士課程と異なり投稿論文の提出を求められる訳でもありませんし修了要件自体はそこまで厳しいものでもないはずです。
研究室同期達も学習習慣や論理的思考力、自立した思考といった要素自体は十分に高いと思っていますが(失礼ながら)発想力やビジョンを立てて先々を見通したり、既存の枠組みに疑問を呈し広く問題提起したりする力は私とさほど変わらずそこまで高くはなさそうとも思っています。
それでも彼らが修士号を取れたのは義務感であれ好奇心であれ研究テーマに対しての熱意を失っていなかったからでしょう。

私は1回目の就活が終わった前後から関連論文を読めなくなっていました。
別に英語力が足りなくて引っかかる訳ではないのに、内容がさっぱり頭に入らなくなりどんどん読まなくなっていきました。そうなると先行研究を反映した前提知識がないのでますます論文を読むのが遅くなり、ますます読まなくなりの悪循環です。
もうこの時点から熱意は皆無になっていたのでしょう。
復学してからも前回の記事のような有様でした。

就職してからそうなったらどう対応すべきか、そうならないためにはどうしたら良いかを今後考えていく必要があるのかなと今は感じています。

精神科その後

以前の記事で精神科から新たに薬をもらって治療を受けていたことを書いていました。
ただ、中退前後で事情が大きく変わったので治療方針も変更になりました。

セルトラリン(ジェイゾロフトのジェネリック薬)25mg錠を9月末から毎日1錠飲んでいましたが、飲み始めの副作用が落ち着いた10月中旬からは毎日2錠に増やしていました。
その後は目立った副作用が現れなかったため、2週間毎に毎日3錠、毎日4錠と増やしていきました。

毎日3錠飲むようになってからは明らかに体の動きが変わりました。
朝起きる際に体が重くて目覚ましがあっても1時間くらいは動けなかったのに、3錠飲むようになってからは目覚ましが鳴ってから5分以内に起き上がれるようになりました。
これまで時々日中にも眠気がありましたがだいぶ減少しました。
しかし、毎日4錠飲むようになってからは下痢が続くようになりました。これはおそらく薬が多過ぎたのでしょう。

毎日4錠飲むようになってから1週間くらいの時に留年勧告を受けました。
その後2週間程は毎日4錠服用を続けていましたが、中退を決めてからは状況も変わったことですし減薬することにしました。
SSRIは突然断薬をすると頭痛や不眠といったような離脱症状が現れることから、徐々に減らしていく必要があるためです。
4週間毎に1錠ずつ減らし、現在は毎日2錠服用しています。
今のところは特に離脱症状も現れず順調に減薬を進められています。
このまま減薬を進めて3月までには服用をやめていきたいと思います。


色々なことがあり、色々なことを考えてきました。
この後に社会人になってもこの時の気持ちを忘れずにいたいものです。

ではでは。