コミュニケーション能力

おさかなです。またしても就活の話です。
3月4月は説明会続きだったのですが、この説明会でよく見聞きしたことなので体験談としてまとめておきます。

さて、就活ではしばしばコミュニケーション力という謎単語が現れます。
業界によっては人事の方が説明会の締めでコミュニケーション力が重要というのを必ず言うくらいです。
ただ、このコミュニケーション力というのは何を求めているのでしょうか。
曖昧な言葉の割に、人事の方も特に定義せず使っていて大丈夫なんだろうかと怪訝に思います。
もっと言うとちゃんと考えて喋っているんだろうか、愛想の悪い人を入れたくないくらいにしか思ってないのか、曖昧な言葉を定義なく使う人事を雇ってる会社に入っても大丈夫なのかと疑っていました。
そこで今回の記事ではこれについて考えていきたいと思います。

コミュニケーション力とは

人事の方に話を聞いたりOB訪問をしたりした際にこの疑問をぶつけてみました。すると、以下の回答が返ってきました。

コミュニケーション力とは

  • 他者の求める要望を聞き出し具体化させる聞く力
  • 自身の考えを他者に正確に伝えるプレゼンテーション能力

の2つからなるということです。
これは業種によって少し違いもありますが、この2つはどの会社でも基本的には共通するもののようです。

なるほど確かにcommunicationの本来の意味は伝達です。
伝達とは情報などを他者に伝えることなのです。
そのためには内容を正確に受け取れる必要があります。
よって以上に挙げた2つが求められてくるのは必然でしょう。
これらを高い次元で満たすには、求められている要素を分解する論理的思考能力も必要になってくることでしょう。

一方で、大学生の間でコミュ力(コミュニケーション力)というと、初めて知り合う他者と素早く打ち解けたり、ウェーイって感じに場を盛り上げたりする力を指しているように思います。
まるで芸人のように話が面白かったり、オーバーリアクションができたりを求めているようです。
これは上記の社会人が求めているコミュニケーション力とは大きく異なるように見えます。

私がOB訪問した際に社員さんにこのことを聞いてみたところ、大学生の言っているコミュ力って要は関係構築力だよねとおっしゃっていました。
つまり、世の大学生の多くは関係構築力のことをコミュニケーション力と誤解しているのです。
なぜこのような誤解が生じるのでしょうか。
原因を私なりに考えてみました。

誤解が生じる背景

世の中の大学生の多くは授業、アルバイト、サークルの3つをこなしていることが多いと思います。
このうち授業では論理的思考力や文章力、プレゼンテーション能力を求められています。
これは社会人が求めているコミュニケーション力とも通底するものがあります。
一方、残りの2つにおいてはやや異なりそうです。
具体的に見ていきましょう。

大学生が経験するアルバイトは家庭教師、塾講師、飲食店員、ショップ店員あたりが多くなるのではないでしょうか。
確かに事務バイトや工場勤務、イベントスタッフなど他のバイトもあるとは思いますが、上記のもの程定番とは言えなさそうです。

これらは接客業の要素が強く、顧客を楽しませることが必要になります。
ここで求められてくる関係構築力は確かに接客業や営業で必要とされる能力ではあります。
しかし、あらゆる業種で必要とされる普遍的なスキルと言えるかは若干怪しいところがあります。
それなのに大学生はわずかなアルバイト経験をもとに関係構築力を絶対的な人間的魅力と捉えています。
つまり、大学生が経験するアルバイトの業種に偏りがあるから、もっと言うと人生経験の乏しさに由来するからではないでしょうか。

また、サークルも大学生同士が集まることが多いです。
ごく一部の学生団体などを除けば同世代で固まっていて多様性が低そうです。
こうなると同類で群れて楽しむというものになりそうです。
別にこれ自体は否定する必要もなさそうですが、そのような環境だと相手を楽しませるという視点が強くなってしまいます。
そうなると自然とメンバーをまとめられたり、話が面白かったりする人が重宝されることになります。
こちらもアルバイト経験と同様、人生経験の乏しさのために大学生と社会人との距離が開いているためと言えます。

面接への対策法

さて、就職活動の面接でもコミュニケーション力が求められてきます。
といっても、上記の通り正確に意思伝達することが求められているというだけです。
つまり求められている事柄に正確に答えるということです。

ただ、これだけで選考に通過できるかというと怪しい気がします。
就活生は大勢いて、時に採用人数のの数十倍という倍率になりますからね。

ここで強調しておきたいのは、面接はプレゼンの場であるということです。
自分のCan(何ができるか)・Must(会社では何が求められるか)・Will(将来どうなりたいか)を簡潔にアピールする必要があります。

そうするとコミュニケーション力のうち、2つ目の「自身の考えを他者に正確に伝えるプレゼンテーション能力」が特に重要であると言えると思います。
MBTIを使った自己理解ができていれば後はそれを伝えていくことなので、面接練習を重ねるなどして正確にアピールするようにしていけば良いのでしょう。
おとなしい人や人見知りだとやや不利な気もしますが、慣れでカバーできる部分もあるのかなと思います。
人前に立つと動悸や吐き気がするだとか、不安のあまり面接のアポをすっぽかすだとかいう場合はやや重症なので精神科で相談して薬物療法や認知行動療法を試すのも良いと思います。


以上のように、企業はコミュニケーション力を重視しているからと言っておとなしい人や人見知りは要らないと言っている訳ではないことが分かります。
曖昧な言葉を振りかざしている企業に不信感が出るのも分かりますが、正確に伝える力を求めているだけと思えばそこまでのことでもなさそうです。

今回はここまでとします。