休学後の活動6 ~二度目の就活~

おさかなです。前回からだいぶ間隔が空いてしまい申し訳ありません。
当初はこの連載も全4回の予定でしたが、色々あってもう6回目になってしまいました。
今回が連載の最終回です。

これまでの記事で休学中の秋冬の過ごし方について、心理検査あがり症の治療インターンシップに参加資格の学習アルバイトや旅行とまとめてきました。
今回は2018年の3月から6月までの話をまとめています。
主には就職留年をした後の二度目の就活の話です。

業界の絞り込み

インターンシップで見てきたような基準で金融専門職とIT開発職に絞ってエントリーしていました。

休学中で時間的に余裕があったのと、次こそは留年する訳にもいかないという焦りもありプレエントリー自体は40社ほどしていました。私は経験がありませんが大学受験の浪人生も後がないということで同じような感覚になるのだと思います。
プレエントリーの会社数は理系院生にしてはかなり多いのではないでしょうか。
ここまで多いとESの出し忘れやテストの受け忘れ、面接予約の入れ忘れなどが起こりやすくなりますので、上手く防いでいきましょう。
私は研究室の先輩から頂いたExcelのテンプレートを基に〆切リストを作って管理していました。

説明会

プレエントリーした各社について1~2回ずつは説明会があったのでひたすら行っていました。
3月上旬からゴールデンウィークの前まで毎日1~3つは説明会が入っていました。

ここで話を聞いて合わなそうだなという会社のES提出はしなかったので、最終的にESを書いた(=エントリーした)会社は30社程でした。

ES提出をした後はWebテストやテストセンターがありますが、 名の通った大学の出身であればESは基本的に全て通るはずです。
ただ、テストセンターについてはこの段階で切られた会社もいくつかありました。
流石に2回目の就活となると形式面に慣れているので、筆記試験の成績で落ちたとは考えにくいです。
おそらく適性検査の性格面を見ているのでしょう。こればかりは相性が悪かったということで割り切りましょう。
また会社によってはストレス耐性の欄を見ていることもあるようです。

面接

主には4月半ばから6月頭に掛けて受けていました。
ただ、早い会社では2月下旬からあったので私は練習がてら受けていました。
最初の方はやはり話の内容も練れておらず全然話せていませんでしたが、フィードバックを受けて着々と改善させていくことができました。

就職留年の理由については、あまり聞かれませんでした。30社ほど受けたうちの3、4社くらいでしょうか。
ただ、聞かれた際は前年度に内定が頂けなかったため自分の生き方について考えるためと正直に答えていました。
この答えで落とす会社とは考え方がまず合わないので、気にせず別の会社を探すと割り切っていました。

以下、受けた業界をざっと紹介していきます。

信託銀行

インターンシップで業務内容を知っていくにつれて、運用業務への関心が出たのがきっかけで受けていました。

エントリーすると説明会があり、参加するとリクルーターがつきました。
ESとwebテストは基本的に全て通り、提出後は毎週土曜日にリクルーター面談を受けていました。

企業年金の運用残高の大きさ、運用業務に携わる人員の多さ(全体の2割くらい)、業務の専門性と幅広さの両立を考えると魅力的ではあります。
一方で、堅い銀行文化があったり地方支店への転勤リスクがあったりすることは考慮するべきと感じました。

生命保険会社

こちらもインターンシップを受けて運用業務に関心があったことから、本選考も受けていました。

こちらも信託銀行と同じようにリクルーター制度を取っていて、毎週土曜日に会社のオフィスに呼び出されてリクルーター面談をするという流れでした。

運用資金の性質(数十年という長期のものが多い)、預かり残高の大きさ、一般勘定だけでなく特別勘定(企業年金)も運用できることから運用スタイルが幅広いという魅力はありました。
しかし、運用業務に携わる人員は非常に限られており(最大手でも全体の5%以下)、大半は地方支社で営業職員の業績管理をする仕事に追われることは念頭に置くべきでしょう。

実際に採用選考を受けていた際も、人当たりの良くリーダーシップがある人物が好まれている印象を持ちました。

資産運用会社

資産運用会社とはアセマネ(Asset Management)とも呼ばれ、投資信託の運用を行う投資信託委託会社と、企業年金の運用を行う投資顧問会社を総称したものです。
両方を手掛けている会社が多いですが、どちらかしかやっていないところもあります。

生命保険会社のインターンシップに行った際に内定者から勧められたのがきっかけで受けていました。

こちらはリクルーター制度は取っておらず通常の個人面接でした。
なぜか金融業界ってどこもグループディスカッションなどは行わないものですね。業界の性質上おそらく協調性などはそこまで重視されないのでしょう。

業務の専門性の高さ、運用業務に携わる人員の多さ(全体の1/3ほど)、中途採用者が多く多様な価値観の中で働ける、転勤リスクがほぼない(基本的に東京勤務)といった点では非常に魅力的ではあります。
一方で大手はどこかの銀行や証券会社のグループ子会社であることから、役員や部長の多くを親会社からの出向者が占め新卒プロパーの出世には限界がある会社も多いようでした。
業界再編が進みどの会社も規模がある程度まで大きくなってはいますが、それでも採用人数は各社20~30名ほどと少なく激戦であるとも感じました。

通信インフラ

大手の通信会社では自社でのサービス開発に力を入れてきているということで本選考を受けていました。

当然のことながら開発職は専攻重視で、生物の実験系を専攻していた私には圧倒的に不利でした。
また総合職では全国転勤となり、異動も多く配属リスクが極めて高いなという印象を持ちました。
ただ一部にポテンシャル重視の会社があったので、そちらを狙って受けていました。

システムインテグレーター(SIer)

採用人数が多いことから、他業種で採用されなかった際の保険として一応受けてはいました。
ただ、 インターンシップで受けた印象の通り対人折衝が業務の中心となってくることから正直興味を惹かれませんでした。
実際の選考でもグループディスカッションがほぼ必ず課されていたことから、協調性をかなり重視しているという印象を持ちました。

また、顧客企業から引き受ける受託開発がメインということで、顧客企業の御用聞きに過ぎず顧客企業が考える付加価値以上のものは提供できないという形式の限界も感じました。
日系大手SIerも今後はコンサルティングやパッケージ開発に向かっていくのでしょうが、アクセンチュアやOracleといった有力な外資系企業に勝つ手立てはあるのでしょうか。

選考が遅い会社が多かったため、他の会社から内々定を頂いてからは面接を辞退して受けないところが殆どでした。


幸いなことに、5月下旬に某金融機関と某通信会社から内々定を頂くことができました。
6月1日から面接開始の会社もあったため就活自体は6月頭まで続けていましたが、最初に内々定を頂いた金融機関に入社しようと思ったためあくまでも後悔が残らないようにするためといった調子でした。

内々定者懇親会

6月1日の午後から内々定者向けの会社見学と懇親会という名目で会社のオフィスに呼び出されました。一応拘束するつもりだったんですかね。
とはいっても和やかな雰囲気で、内々定者同士で自己紹介したり人事の方から個別フィードバックを受けたりといっただけでした。
この際に適性検査の結果が返ってきたので、かなり参考になりました。

人事の方からは頭が良さそうで自分の考えを持っていそうだから採用したいと思ったとのことでした。
ただ、適性検査の結果にもあるように人見知りがありそうでコミュニケーション能力が低そうなのは確かにあるから、そちらは今後改善していきましょうとも言われました。

褒められているのか貶されているのかわかりませんが、内々定をもらったということで一定の評価を得られているということでしょう。はてさてどんな部署に配属になるのやら。

燃え尽き症候群

就職活動が終わってからは、休学中ではありますが研究室に復帰するよう求められていました。
12月頭には修士論文を書き始めていなくてはならないので、 10月から復帰となると 十分な実験量を確保できないからでしょう。

ただ、5月下旬に内々定を得てから6月終わり頃までは何をするという気も起きずひたすら家に引きこもっていました。
1年半も就職活動を続けていたので、内々定をもらうという目標を達成して呆然としてしまったのです。
また、大学院での専攻とほぼ関係のない内々定先だったというのもあり大学院に行って研究した意味を考え込んで徒労感に打ちのめされてしまっていました。

そうは言っても、流石に1ヶ月も何もしないで引きこもっていたら暇になってしまいました。休学中とは違って特に目標がないので精神的にも暇です。
とりあえず研究室に行って当面の課題となる実験を進めようという気になりました。


その後は7月に書いた通り6月より週3~4日研究室に通っています。
毎日行ければ理想なのですがまだ燃え尽き症候群から脱却できていません。
焦らず一つずつ進めていくしかないということなのでしょう。

ここまでで休学中の過ごし方も終わりです。
読者の皆さんはこれを読んでどのように感じましたか。

休学中は精神的に追い込まれることもしばしばで他人には到底勧められないと感じる一方で、人生を立ち止まって振り返り将来に向けて身を仕切り直す良い機会にもなりました。
ストレートで人生進められればそれに越したことがないのは事実ですが、1年くらい遅れたところで死ぬ訳でもないですし割り切って行動できればそれなりには良いのではないでしょうか。

ではではまたの機会に。