休学後の活動2 ~あがり症~

おさかなです。更新が遅くなり申し訳ありません。
3月に入ってからは延々と説明会に行っています。
一日に2つ3つ回ることもしばしばで、交通費の負担がバカにならないですね。

昨年度は公務員試験の勉強などと言い訳をして3月中は説明会を延べ10個程度、4月にも10個程度の計20個程度しか行っていなかったようです。
いくらなんでも行かなすぎましたね。
これは2月までほぼ何もしていなかったせいで自分がどういう働き方をしたいか、どの業界なら満たせそうかといった相場観を持てていなかったのが大きかったように思えます。

さて、前回は精神科に通い、心理検査を受けた話をまとめていました。
今回はその後のあがり症という診断をされて投薬治療を受けた話をまとめておきます。

初めにおことわりしますが、本記事に記載しましたことは筆者(おさかな)の体験談であり、完全な効能や効果を保証するものではありません。
お困りの読者の方がいらっしゃったら、まずは精神科を始めとした専門機関にて専門家に相談することをお勧めします。
また、いかなる損失や損害などの被害が発生したとしても、当サイトでは一切の責任を負いかねます。

投薬治療

前回の記事でお盆明けに精神科の初診を受けた話を書きました。
実は、あの時に投薬治療を受けていました。
βブロッカーの一種、インデラルというお薬です。
就活明け辺りからは特に面接に対して恐怖心が出ていたので、緊張や体のこわばりをほぐすためとして処方されました。

その後は隔週で診察を受けていました。
特に10月11月は夜型生活に移行してしまい、精神科の診察に寝坊して行くなど散々でした。
朝の5時6時に寝たりしたら、午前中の診察に行けないのも仕方ないですね。
9月後半の中期インターンが終わってからはやや燃え尽き気味で、自堕落な引き篭もり生活を送っていました。

それもあって診察の際に相談したところ、睡眠リズムはインターンなどの早起きせざるを得ない用事を入れて自力で直してほしいとのことでした。
睡眠薬には依存性がそれなりにあるからというのもあり、処方にはかなり抑制的なようです。
他方、何に対してもやる気が出ないといった症状に対しては、ドグマチールという弱い抗うつ薬を処方することで対応することになりました。

あがり症

11月に入り、心理検査を受け終わった後に再び問診を受けました。
人見知りが激しく精神的に引き篭もりのようなもんだと話していたのがポイントになったようです。
人前で話すことを回避するようになったのはいつ頃からか、それはどうしてかといったようなことを聞かれました。

確かに振り返ってみると、人前で話すのは小学生くらいから避けていて、(転勤族の子供ということもありましたが)中学高校でも学級委員や生徒会などの長のつく役職は回避していました。
人前で失敗して恥をかくのが嫌だといったところです。
そうはいっても教室で先生に当てられた際に問題に回答するだとか教科書を朗読するだとかいったことはできていたため、中高時代はそこまで困らずに過ごしていました。

大学時代に入ると、プレゼンの機会が格段に増えます。
特に大学院に入り研究室を変えてからは、不慣れながら英語で発表する機会が格段に増えました。
発表自体は原稿をきっちり用意して耐えしのいでいましたが、質疑応答で詰まってしまい沈黙が流れるということもしばしばでした。
アドリブをしようとすると頭が真っ白になってしまうためでした。
原稿自体は「これから発表を始めさせていただきます。」から書いてある程で、それを読むだけで発表になってしまうくらいアドリブ不要に作り込んだものでしたからね。

就活の時期に入り、民間就活のグループディスカッションではほぼ話せなくて全滅でした。
個別の面接でもガチガチに緊張して話せなくなってしまうこともよくありました。
よく、巷の就活対策の記事では慣れが肝要と書かれていますが、ここまで失敗を繰り返すと逆効果になってきます。
つまり、また失敗するのではないかという恐怖心が強くなり過ぎ、恐怖心から失敗するという状態ですね。
これは心理学や動物行動学の分野でも話題に上っているようです。

これらの話から、精神科の方は軽度の対人恐怖症ではないかということで治療にあたるというお話をされていました。
いわゆるあがり症のことですね。
といっても、対人不安のために引き篭もっているという訳でもないので診断書を書く必要はない程だと考えているということでした。
これを受けて処方されたお薬がワイパックスという抗不安薬です。
こうして3種類の薬を処方され、就活に向けて使っていくことになりました。

以下、処方されたお薬についてそれぞれ詳しく見ていきます。

インデラル

インデラルがどのようなお薬か説明しようと思います。
インデラルを始めとしたβブロッカーは、元々は高血圧の患者に対して血圧の低下を促す降圧剤です。
作用機序としては、交感神経のβ受容体に薬剤が結合することにより、ノルアドレナリンの伝達を妨げることで交感神経の働きを抑制するというものです。

ただ、精神科では緊張による手足の震えや声のうわずり、顔の紅潮を抑えるためにこの作用を利用しています。
ちなみにこれは保険診療で認められた処方ではないため、保険は効かないようです。
古くからある薬で1錠14円と安価ですし、大学の保険センターは元々保険が効かないのでそこまで問題にはならないかなと思います。

副作用はめまいやふらつきといったもので、血圧が下がるために起こるものです。幸い私はそこまで感じませんでした。

精神科で処方される薬とはいっても、中枢神経系ではなく身体に作用するというものなので依存性の心配もそれ程ありません。
それもあって大学の保健センターでは、似たような薬のミケランなどを使い分けつつしばしば処方する薬のようです。

薬を飲んでから30分程度で効き始めておよそ1時間半後に最高血中濃度に達し、4時間程度で血中濃度が半分以下になって(半減期)効き目が切れるといったものです。
このため、プレゼン発表や面接などの1時間半~2時間前に飲むという頓服薬になります。

確かにインデラルのおかげで大勢の人前での自己紹介やゼミ発表はだいぶやりやすくなっていました。
特に出だしの部分、話し始めの際に声が震えにくくなったのは薬の効果が大きかったと感じました。
ただやはり緊張自体はほぐれていませんでした。

ワイパックス

インデラルだけでは緊張をほぐせなかったため、こちらのワイパックスも利用しています。
ワイパックスはベンゾジアゼピン(BZD)系の抗不安薬と言われるもので、向精神薬の一種です。
だいぶ精神科っぽいお薬ですね。
社交不安障害(対人恐怖症)の患者には似たような薬のデパスやソラナックスと同様によく処方されるお薬ではあります。
作用機序としては、神経の興奮を鎮める物質であるGABAを脳内の受容体に結合しやすくすることにより抗不安作用を得るというものです。
一時期流行ったGABA入りチョコなんてものに入っていたあの物質の働きを促進している訳ですね。

副作用は眠気とふらつき、依存性です。
私も寝不足の時に飲むと服用30分後あたりに猛烈に眠くなりました。
依存性については連続服用で薬剤耐性がつくためということらしいです。
具体的には、何週間も連続で飲んでいると薬なしでは不安が収まらないといった状態になる患者がそれなりに出てくるようです。
またアルコールと併用すると相互に代謝を抑制し、両方共依存症に繋がりやすくなることから厳禁とされています。
プレゼンの後の懇親会ではお酒を飲まないようにしましょう。
ただ、これらの服用の注意を守って乱用しなければ安全に使えていると私は感じています。

薬を飲んでから1時間とちょっとで効き始めておよそ2時間後に最高血中濃度に達し、12時間程度で血中濃度が半分以下になって(半減期)効き目が切れるといったものです。
以上の依存性の問題もあり、プレゼン発表や面接などの2時間~3時間前に飲むという頓服薬になります。
急ぎで効かせたい場合には舌で溶かして口腔粘膜から吸収させる舌下錠という使い方もあると精神科の方から聞きました。
私がやってみた感じでは、効くのがやや早くなるけれどもそこまで劇的ではなさそう(30分くらいで効き始めるくらい?)といった印象です。

私はインデラルと併用して使っています。
服用した時の感じは、ボーッとしてネガティブな感情に向かいにくくなるというか、感情の動きが抑えられて平穏に保たれるといった感触を受けます。
これはかなり独特というか、他の薬を飲んでいるときには味わったことのない感覚です。
良くも悪くも向精神薬というものなんですね。
プレゼンや面接の順番待ちの際の不安が感じにくくなったり、話している最中に頭が真っ白になるということが減ったりという面で効果がありました。

ドグマチール

上の2つのお薬は頓服薬だったため、普段から内服しているお薬はこのドグマチールだけになります。
ドグマチールは元々は胃薬として販売されました。胃粘膜の修復や食欲増進といった作用があるためです。
作用機序としては、胃でのドーパミン分泌を抑えることにより消化管の運動を活発化させるというものです。
ただ、このことによりなぜか脳でドーパミン分泌が促進されることから気分の落ち込みを減らすという作用があるとされ、精神科でよく処方される薬となっています。
大学の保健センターでもよく処方しているようです。

副作用は体重増加と眠気だそうです。
元が胃薬なのである程度は仕方ありませんね。
半減期が8時間のため本来は朝夕の1日2回服用とのことですが、私の場合は朝のみの1日1回服用にしてもらいました。
夜に飲むと深夜の空腹感と体重増加が酷かったというのと、目が冴えて逆に眠りにくくなったというのがあったためです。
元々憂鬱になっていたのは朝起きてすぐだったため、これでも効果は大きかったと感じています。

後程別の記事でまとめようと思いますが、この薬の処方を受けてからは予定の入っていない日には大学の図書館に行って資格の勉強をするようになりました。
起き上がって出かける気力を取り戻したといったところですね。


これらのお薬のおかげもありだいぶメンタルも改善してなんとか就活に再び向かえているといったところです。
確かにお薬のお世話にならないに越したことはありませんが、厳しい就活や長年のあがり症の克服に向けて使えるものは何でも使うくらいの気概もあって然るべきではないのでしょうか。
また、記事中でも触れましたが少なくとも最近では精神科といえど薬漬けにしようとする意図はそれ程なさそうです。
診察を受けて投薬治療が不要と判断されることもしばしばでしょうし、カウンセリング主体の療法を提案されることもあるでしょう。
自己判断でメンタル面を悪化させるよりも一度専門家に相談するというのが大切かなと思います。

次回は休学中に参加していたインターンシップについて書いていきます。

休学後の活動3 ~インターンシップ~ に続く