休学に至るまでその4 ~地方公務員試験~

おさかなです。前回は国家総合職の受験体験記を書いていきました。今回は東京都庁の受験体験記をまとめておきます。
時期としては前回の国家総合職の試験と同時期で、並行して進めています。そのため1つの記事にまとめようかと思いましたが、内容が結構違うのと字数が長いのとで断念しました。
同日に公開しましたのでどうかお許しください。

都庁の試験は教養択一、専門記述、論文からなる1次試験と、2次試験(面接)とがあります。
流れを見ると国家一般職の大卒程度に似ていますが、専門択一がないのが特徴的ですね。
それぞれについて記述していきます。

教養択一

教養択一は過去問を3年分くらい解いて、極端に正答率が低い分野を復習すれば良い程度でしょう。
各予備校が過去問を出しているのでこれを使いましょう。


配点比率はそれ程大きくないようですが、正答率が6割(24/40)未満だと専門筆記や論文が採点されずに即不合格となるようです。
当日調子が悪くても絶対に下回らないように7割以上安定的に得点できるようにしておきましょう。
国家総合職に比べて数的処理や判断推理が易しいため、7割以上確保はそれ程苦労しないはずです。
なお、事務系とその他の区分では問題が共通で、技術系のみ異なります。私は環境検査(その他の区分に入る)を受けたので後者のことは分かりません。

また、時事問題については国家公務員と傾向が異なるため専用の参考書を用いるほうが良いでしょう。

専門記述

専門筆記では薄く広く聞かれます。採点基準はかなり甘いようなので知ってることはなんでも書いてしまいましょう。

環境検査では、例年大問1が物理化学、大問2が無機化学か分析化学、大問3が有機化学、大問4と5が生物系となっています。
生物系の問題は出題分野が毎年変わり、得点が安定しない原因となるので化学分野の知識をしっかり身につける必要があります。
農芸化学の学生なら分析化学と有機化学が答えやすいかとは思います。ただ、その他の分野も大学の教養レベルの知識があれば合格点に到達できる答案を書くことは可能です。
私は教養時代に構造化学という名で量子化学の概要や物理化学の基礎を、物性化学という名で無機化学を両方必修として取らされていたので、これが幸いしたとも言えます。

過去問は公式ウェブサイトで3年分公開されていますが、出題範囲が幅広くこれだけでは網羅しきれません。
そのため、私は「公務員試験 技術系スーパー過去問ゼミ 化学」を使って論点を思い出し、この内容について大学の教養の授業で使ったレジュメや教科書、ノートを見て論述できるようにしていました。

論文

論文は国家総合職の記事でも紹介しました「地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方」の参考書を使用して準備しました。


国家総合職の大卒区分や国家一般職と並行して受験するのなら対策してあるから大丈夫でしょうが、院卒区分では小論文がないため対策が遅れがちです。時間内に書ききれるよう過去問を用いて何度か練習しておきましょう。
国家公務員系とは異なり論文の配点比率はかなり高いようです。論文試験と専門記述の配点が同じなんていう説まであるくらいです。ただ、事務系以外では予備校に通ったり模擬試験を受けたりする受験者が少ないためか全体的に論文の点数が低いようです。準備しておけば他の受験生に差をつけられるということもあまりないでしょう。
なお、こちらも事務系と問題が共通のため教養択一で紹介した過去問に収載されています。

これらの1次試験はGWの終わりにありました。3つの試験を1日で行なうため、朝から夕方までとなりなかなかに長丁場です。
国家総合職の1次試験の翌週だったのもあり、GW中は図書館に引きこもって試験対策に追われていました。

面接

6月頭にある1次試験の合格発表が終わると、中旬から下旬にかけて順次2次試験が行われます。

面接は3対1で30分程度です。
面接の受付時に面接シートを提出することを求められます。国家総合職の時と流れは似ていますが、こちらは自分でコピーして4部提出する必要があります。質問内容は毎年度ほぼ変わらず、これまた人事院面接に似ていて

  • あなたがこれまでに試験区分に関係して、学んだこと(研究内容)などを書いてください。
  • あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください(2つまで・箇条書き)
  • これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください。
  • 東京都を志望した理由について書いてください。
  • 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。

の5つです。真ん中のものだけが200字程度、他は160字程度でこれまた簡潔にまとめることが求められます。
4つ目と5つ目の書き分けが難しいところですね。都庁は配属の幅が広いので(昇進時には局を移る必要がある程)、どこか特定の部局の話を書いていると評価が低くなるようです。
ちなみに、この面接では大学名を話してはいけないことになっています。これまた人事院面接に似ているところで、民間と大きく異なるところですので気をつけましょう。

内容については人事院面接とは異なりそれ相応に緊張感のあるものでした。
都庁に特徴的なものとしては、面接の最初に1分間で自己PRを求められることです。400字程度の原稿をまとめて練習しておきましょう。
当時のメモが見つかったので、私が聞かれたことを箇条書きでまとめておきます。

  • 1分間で自己PR(400字程度)
  • 面接シートに書いてくれた研究内容は修士のものか、学部時代はどのようなことを研究していたか
  • なぜ研究室を変えたのか
  • 自分の長所・短所
  • 他者から受ける評価
  • 強みを都でどのように生かそうと考えているか
  • 5年後にはどのように活躍していたいか
  • 苦手な人にはどう対処するか
  • ストレス解消法は
  • 配属先は様々あるがどこに行っても大丈夫そうか

他にも色々聞かれた気はしますが、この一覧を見てもわかるように特に対人関係の円滑さとストレス耐性、配属への柔軟な対応についてはかなり念入りに質問された記憶があります。
後々考えてみれば、面接シートの内容や最初の自己PRからこの点に欠くのではないかと相当懸念されていたということでしょう。
面接の対策については同じく公務員を受験していた友人とお互いに面接シートを見せ合ってコメントをつけたり模擬面接をしたりして練習しました。また面接対策本を流し読みしていたりしました。

結果発表

地方公務員の試験にしては早く、7月21日に結果が発表されます。
結果は不合格。当日に点数通知書も送られてきましたが、受験者の中でもぶっちぎりで悪いものでした(下から2番目)。どうやら面接がかなりの低評価だったようです。
これはおそらく最初の自己PRで詰まってしまい上手く話せなかったのと、人当たりの良さや協調性、柔軟性について不足していると見られたことが大きかったようです。
ここまでまともに自己分析していなかったため、「強みを都でどのように生かそうと考えているか」という質問にもかなり曖昧な答えになってしまっていたのも問題だったのでしょう。この段階で自己分析の重要性に気づいても時既に遅し。
結局同じ大学出身の人が多くて安定した職場に勤められるという地位が欲しかっただけだったんだなあと気づいてしまいました。

かくして絶頂の好景気にあった18卒の中で珍しくNNTになってしまいました。

次回は私が就活留年を決意した一番のきっかけであるMBTIという性格診断について説明していきたいと思います。

休学に至るまでその5 ~MBTI~ に続く